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両手が包帯でぐるぐる巻きにされても大人な様子の彼女にロボロはまた心を奪われかけた。
しかし首を振って、冷静に聞く。
「YESかNOで答えろ。……初めて会うた時、餓死しかけとったのも全部策略？ 俺に拾ってもらうのをわかった上でやったんか？」
「イエスよ」
「俺を欺いてた時の罪悪感は、無かった？」
「イエス」
「……俺の事をいずれ殺す気やった？」
「ええ。……躊躇っちゃったけど」
「……じゃあ、俺の事好きって言ってくれたのも全部ハニトラで、嘘やったんやな」
「あら、やだ！ それはノーよ、私基本素直だもの」
任務内容は絶対に言わないけど、自分の気持ちくらいなら本心を言うわ、と彼女は壁に背中をつけた。ロボロから素っ頓狂な声が出て、エルモーサは馬鹿にするみたいにケラケラ笑う。
「アハハ！ 情けない声！ なあに、私が貴方のこと好きじゃないと思って？」
「……そ、それも最後に俺を馬鹿にするための意地やろ」
「そう思いたいならそう思ってもいいわ。ただ、私貴方がハジメテよ？」
「ハ、ハァ〜〜！？」
彼女はにたにたと笑っていた。まるで痴話喧嘩だ。Aは唐突に飛び込んだハジメテという単語に何故か自分が顔を逸らして、鬱は横目でそれを見てエルモーサと同様にたにた笑う。
「Aちゃんって処女？ それとも意外と痴女？」
「ばっ、な、何言ってるんですか！？」
「だはは！ どっちの意味も知っとるんやな、意外」
Aの耳が赤くなる。さながら林檎だ。
そんな鬱とAとの余談など目にもくれずに、ロボロは聞いた。
「……この際どうでもええけど、俺は本気やったよ、」
「そう、ありがとう。」
素っ気ない返答だった。しかしロボロはどこか吹っ切れていて、ふ、と呆れたように笑うだけだった。エルモーサからは彼の表情が雑面で隠れて見えないけれど、彼の斜め後ろにいたAは彼の柔らかい笑顔が見えたのだ。
エルモーサは じゃあ、もういい？ と言って三人を交互に一瞥した。
Aはつい駆け出して、鉄格子を握りしめて言う。
「あのっ、私、あなたが悪い人じゃない気がするんです」
エルモーサは珍しく目を見開いてから、初めて子供みたいな笑顔を見せたのだった。
「そう。……なら最後に私の我儘聞いてくれる？」
「……え、」
「貴方が私の初めての友達になって頂戴？ ……なんて、冗談よ。」
来世は一緒がいいね、エンジェル。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
